プロジェクションマッピングの調整作業

去る2月某日、ハウステンボス内にあるオランダゴーダ市の市庁舎を模したスタッドハウスに投影しているプロジェクションマッピングの映像を新しいものに入替えました。写真はプロジェクションマッピングの調整中のもので、建物の輪郭や窓等に映像をピッタリと合わせる作業です。この作業は非常に重要で、建物と映像とが合っていないとプロジェクションマッピングの魅力が半減してしまいます。この作業は夜間にしか出来ないので閉園後、お客様がいなくなってから取り掛かります。この日は非常に寒く、気温2度の中での作業となりガタガタ震えてました。建物を直接見ながらする必要があるため、屋内では出来ないのです。また、通常この作業を行う場合、数日間上映を休止するのですが、1日も休止することなく入替えの作業をとのご要望があり、それに応えるため夜中ずっと頑張って調整しました。当然映像合わせだけでなく、システムの動作チェックも行います。お客様に楽しんでもらうトラブルの無い運営のためには必須なので何度も何度もテストを繰り返し、本番の上映に備えます。作業が全て終わり、翌日の本番上映時間が迫ると何度経験しても本当に胃が痛い。前日までに何度もテストして問題無いはずなのですが、様々な機材やソフトウェアで構築されたシステムですから何が起こるか分からない。それにマッピングの神様から「慣れてきたからと調子に乗るなよ」と見られている気がするのです。だからこそ映像が投影され、エンディングを迎え、お客様から拍手があると非常に嬉しさを感じます。